3/16 講演原稿

こんにちは。
中村元哉です。
僕は高校2年生の途中で、
ドーッンと落ち込んでしまい学校を辞めました。
なんで落ち込んだかというと
高校1年生の時に入った部活動の部員と先生に発言とかもほとんど出来なかったので、
そのそのストレスが体育祭、文化祭が終わったと同時に爆発した感じになります。
今日、来てくださっている方々には
辞めれるものなら辞めたいと思っている方が
多いのではないでしょうか。
そしてそれで悩みに悩んで
どんどんしんどくなったりとか
より学校に行きたく無くなったりとか、、、
思っていることは人それぞれなので
僕には全ては分かりませんが、
人よりもストレスを感じて、悩んでいて、
楽になりたいと思っている事は共通していると思います。
親御さんもまた然り、
自身の子供がそのような事で悩んでいることに悩んでいると思います。

今日はそんな悩みを少しでも楽に出来たらという思いで話しをするのでよろしくお願いします。

まず、なんでこの講演を開こうと思ったかということなんですが、
一番大きいのはさっきの福本君の話にも出てきましたがサマースクールです。
サマースクールは学生である福本君が企画のほとんどを自分の思うようにやったものです。
その時に自分から働きかける一歩が出せたら
やりたいことがやれる可能性が大いにあることを学びました。
それで僕が落ち込んだ後立ち直る時に今日今からするような話をしてくれる人がいたらと思って今日の公演に至ります。

少し前置きが長くなりましたが、
僕が一番伝えたいことは
死にそうになるほど無理をしてまで日本の学校に行く必要は無いということです。

どうしてなのかはまず当時の僕の心境から説明していきたいと思います。
当時僕は、
人と会うことに恐怖感を感じ、寝ることも怖く、ひきこもっていました。
友達から「大丈夫?」とか「明日は学校来てな!」とか声をかけてもらうこともありましたがその声すらも怖かったです。
日々考えるのはどう死ぬかだけです。
一度未遂をした時は親友からの奇跡的なタイミングの電話で我に返ったこともありました。
そんな時立ち直るためのきっかけを与えてくれたのはその時好きだった二人組のアーティストが解散するというニュースです。
僕はファンクラブに入っていたので運営からのメールで分かりました。
そのメールに「解散はしてしまいますが、二人は別々の方法で夢を叶えるのでこれからも応援をよろしくお願いします。」
と書いてありました。
その一文で僕は、僕もみんなと別々の道で夢を叶えればいいんじゃないか?と思ったのが、
立ち直れたきっかけです。
そして、その後に気持ちが大分楽になったのは
先程言った無理をしてまで学校に行く必要はないという考え方です。
この考えが生まれたのは堀江貴文さんや落合陽一さん、西野亮廣さんの本を読んでからです。
もっと早く知っていればもっと早くここまで落ち込むことなく立ち直れたと思うので、
今日はこの考え方を伝えたいとおもいます。

(さっき、日本のと言いましたが
海外の学校に行った場合は
今悩んでいることはほぼ無くなると言っていいと思います。
アジア人なので差別させることは多々ありますがそれよりも自分を守ってくれる人が多くいるので日本でイジメを受けるのよりも少し楽になります。
またもっと言うと、日本の学校に通うより
海外の学校に通ったほうがよりクリエイティブでグローバルな人材になる可能性が高いので
1番の解決方法は海外の学校に行くことだと思っています。

すこし話が脱線しましたが、)
学校に行かなくてもいいと聞くと、
ちょっと待てよと、
将来の事を考えたら学校には通っておいたほうが良いだろうと思います。
ではなんで僕がこう思うかの理論的な説明を
経済的な面と子供の精神的な面から説明していきたいと思います。
難しい話なので少し退屈になるかもしれませんがとても重要なので聞いてほしいです。
親が子供にどう接するかは最後に話したいと思います。

まずは子供の精神的な面です。
ここで重要になってくるのは
自己肯定感です。
分かりやすくいうと自信です。
自己肯定感が低いと主に人間関係に影響が出てきます。
人が怖いだったり、必要以上に自分のにおいや容姿がに気になるだったり、様々な依存症だったり、、、
の症状は自己肯定感の低さからくるものです。
僕も幼い時から父から肉体的にも精神的にも暴力を受けていて、自己肯定感はとても低いものでした。
今は後々話します、旅行や留学の経験から自己肯定感は割と高くなったと思います。
僕のように落ち込まない為にも
子供にとって成長期に自己肯定感を高めてやることは大人になるにあたってとても重要な事です。
大人になってから高めるのは成長期に高めるよりも難しいです。
そんな時期に学校に行けないという悩みは自己肯定感を下げてしまう原因には十分過ぎます。
この悩みが出てくる前提には
学校には絶対に行かなくてはならないという
考えがあります。
この半ば強迫的な考えを無くしてあげる事が、
これから学校に行くとしても行かないとしても
大切だと思います。
親が子供の自己肯定感を下げないために何をすればいいかという事ですが、
それは
その子供に近しい大人がその子供をしっかりと認めているというスタンスをとるということが一番簡単で有効な方法だとだと僕は考えます。

次に経済的な面です。
少し前なら学校にちゃんと通って大企業だったり医者だったりの職についたら一生安泰だったと思います。
ですが技術の進歩が著しい今、
医者だったり弁護士だったり昔の花形の職が昔よりも儲からなくなる可能性が大いにあります。
何故かというと
2040年に色々な仕事がAI(人工知能)化されきると言われているからです。
どういうことかというと今まで人がやってきた
簡単な作業だったり、記憶力や勉強量にものを言わせる仕事だったり、流れ作業だったり、がAI化によって人が必要なくなるという事です。
弁護士や医者もそのAI化の渦中に入っています。
今まで学校でやってきた勉強が無駄になると考えると怖いですよね。
今後、重要視される仕事としては何かの職人だったりAIを操る仕事だったりがあります。
究極的に言うと学校に行かずに自分の気になることを極めて極めて行ったほうが稼げる可能性があります。
稼げない可能性も同じくらいあります。
ですが、いつかこの仕事が無くなるかも…とAI化の渦中にある仕事を選ぶよりも
成功するかどうかは分からないけどワクワクするし自分にしか出来ないだろうという仕事を選んだほうが僕的には安全策ですし、楽しいと思います。
ただ、日本でAI化されるかと考えた時に今の段階では少し難しいのかな?と思われます。
ですが、今後の重要視される仕事として、
AIを操る仕事、職人、などのAIにはなし得ない仕事であることは確かです。
日本でAI化されなくとも世界的なAI化によってAI化の渦中にある仕事の待遇は悪くなることが予測されるので、結局同じ事です。

この経済的な面と精神的な面を勉強して知ることでとても楽になることができましたし、学校という閉鎖空間から綺麗に抜け出すことができました。
なので今日来てくださった方に伝えたかったです。

こうなって来ると
まぁ考えは分かったけど学校に行かずにどうすればいいのかと思う方が多いと思います。
結論から言うと
自分の自由に時間を使えばいいです。

僕であれば東京や北海道、京都に旅行に行ったりアイルランドに留学に行ったりしました。
その目的は回復のためと自分のしたいことを見つけるためです。
旅行ではまったく知らない人と出会いまたその人たちと一緒に出掛けたことで、
もしかしたら自分が思っているよりも引っ込み思案ではないのかもと少し自信がつきました。
また留学では英語もほぼ話せないのにシェアハウスに住み、
文化も全然違う人と簡単な英語と身振り手振りで会話して仲良くなり、
クラブやバーに行ったりして、
それまで悩んでいたコミュニケーション能力面でも自信がつきました。
さらにあっちの人が自分の好きなことをみんなに伝えたり、
自分のリズムで生きているのを見て、周りの目もあまり気にしなくなりました。
この1年色んなとこに行って無事自分のやりたい事を絞れました。

自分のやりたい事がない人はそれをみつけるために時間を使うのもいい時間の使い方だと思います。
やりたいことと言うのは言ってしまえば「夢」です。
学校では「夢」というとその理由は?とか聞かれると思うんですがそんなもの無くても構いません。
ただただ好きだから。というもので十二分です。
没頭できるもの、取り憑かれるものが「夢」です。

そして夢が見つかったらそれを極める。
学校に行っている人よりも時間はあるので
極める事に時間を使えば、より早くプロフェッショナルになれます。
そうするとまた別の事柄を極めて……
という風に普通の人が学校に行っている時間を極める時間に使えれば普通の人より早く多く様々な分野でプロフェッショナルになれます。

僕は今、将来カフェを開くために珈琲とハーブの勉強を始めています。
なんでカフェを開こうと思ったかというと、
落ち込みから回復する段階で珈琲をよく飲んでいて、その匂いや味にドはまりして、
また、そこから派生してハーブティーの効能などにも興味を持ちました。
それらを提供しているお店もオーナーの色が出ていて面白いし、
これならいままでの自分の経験を生かすこともできるのかなと思ったからです。
珈琲とハーブの歴史や種類などを勉強したり、経営する時の原価計算など勉強をしたりしている時間は
控え目に言って凄く楽しいし充実しています。

ここまでの話を聞いて
やっぱり自分の夢には学校が必要だから行こう。
と思った人は多くいると思います。
その人達に2つ少しだけ楽に学校に行けるように思考術のようなものを伝えたいと思います。

まず一つ目はしっかり睡眠をとることです。
睡眠がとれてないとストレスを感じる事が増えてきます。
生活全体のパフォーマンスも低下します。
なのでしっかりと質のいい睡眠をとってください。
太陽の光を浴びること、
ブルーライトを浴びすぎないこと、
いい食事。
いい食事でおすすめするのは魚です。
魚に含まれている不飽和脂肪酸のオメガ3脂肪酸はいい睡眠をとるのにいい影響を与えると言われています。
まずはこの3つを心がけてもらうとよりよく眠れるようになると思います。

そして2つ目は自分が楽になるような考え方を学ぶ事です。
何かを信じる事、何かに頼ることで人の考えは凄く楽になります。
今上手に人に頼ることが出来ていないのなら、
他人の考えが書いてある本を頼るのが僕的には一番いいのではないかと思います。
皆さんアドラー心理学はご存知ですか?
アドラー心理学とは何を説いているか簡単にいうと目的論です。
目的論というのは少し難しいんですが
例えばひきこもっている人がいると
「不安が原因で外に出られない、のではなく外に出たくないという目的から不安を感じる」
というものです。
そして、最終的にアドラーが言っているのは
【相手に何を与えてやっているか】
で行動しろ。と言っています。
一昔前に流行りましたがこれがなぜ流行ったかというと多くの人にとって都合のよい考え方だったからです。
ストレス過多な日本で少しでもストレスを減らすためにちょうど良かったから多くの人の心に響きました。
そして実際その考えを真似る、
信じる事で楽になったという人が多かったです。
なので皆さんもスマホやパソコンと向かっている時間をそういった本に変えてみると
楽に考えることが出来るのではないかと思います。
僕がおすすめするのはラッセルの幸福論です。
アドラーの心理学よりも少し達観視した考えになっています。
ラッセルがどのような事を説いているかというと、
【客観的に社会との関わりを持って生きよ】
と言うことです。
詳しいことは皆さんに本を読んで理解してもらいたいのですが、
幸せになるには思考のコントロールが最も大切と言っています。
その為に「退屈を味わい、いつも人としている比較を宇宙と比較するようにし、今の環境を変えるか無視をしなさい」
と言っています。
本を読む時間がない方はネットのマトメサイトを見るか、
flierという色々な本の要約をあげているサイトがあるのでそれを活用するのも良いと思います。

僕が実践している思考術ですが
主にはラッセルの幸福論を信じる事です。
ですが、個人的に「すべての事に無関心ですべての事に関心を持つ」ようにしています。
矛盾していますが、これ以上に僕の語彙力で説明する事が出来ませんでした。
すみません。

そして最後にお子さんの回復の為に親が何をすればいいかです。
まずは前提として今はインターネット社会で様々な考えを容易に知ることが出来、またそれを信じる事も容易に出来る事をわかっていてください。
それを前提として何をするかです。

親御さんがすることはただ一つで、
自身の子供が夢を見つけたり、それを極めたりする事に対して全面的にサポートをする事です。
どこかに連れて行く、連れて行かずとも今までしたことのない経験をさせてあげる。
これは子供の自己肯定感を高めるためにもとても良い方法です。
あまりにも難しいものだったらこうこうこういう理由で無理だと筋道をたてて説明してあげると親にとっても子供にとっても良いと思います。
とてもしんどいものだと思いますがよろしくお願いします。

僕の母親は、子供と一緒になって落ち込まないようにして普段通り過ごし、本人が話す気になってるときになるべく話をし、少しでも興味を持ったことは何でもやらして、不登校になる前はお互い忙しくて行けれなかった場所に一緒にいき、こんな時はない!と思い子供との時間を大切に過ごした、と後で話してます。
僕に高校に通う以外にも選択肢はたくさんあると教えてくれたのも母でした。
家の場合ですが何か参考になればと思います。

ご清聴ありがとうございました。